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売れる飲食店とは?(屋外編)

執筆者の写真: LighCo_IshijimaLighCo_Ishijima

更新日:2018年8月31日

数ある商業店舗の中でも、飲食店は内外装の設計・什器・家具・雰囲気づくりなど、

多様な視点から考え抜かれたシビアな判断を要求される業態の一つです。


照明に於いても、前回お話しした光色・色温度だけでなく、

ターゲットとするお客様とその客層に応じて

細やかに照度・配灯・配光・照明効果、

それから導かれるお客様の快適感情までを考えなくてはなりません。



さて、ここまで書いたところで、話は少しズレてしまいますが、

どうすればお店が繁盛したりするのでしょうか。



これはお店を選ぶ側のお客様にとって



『良さそうに見えるから』『美味しそうに見えるから』



だと思います。


もちろん、グルメサイトの口コミやお友達からの紹介で

お店を訪れるという方のほうが多いと思います。



では、事前情報もなくふらりと立ち寄る場合はどうでしょうか。

皆さん、そんな時どのような基準でお店を選びますか?



答えは重複しますが、


『良さそうに見えるから』『美味しそうに見えるから』


ではないでしょうか。


どんなにいい店であっても、どんなに美味しいものを提供していても、

入ってみなければ、そして食べてみなければ良し悪しが分かりませんよね。


ですから、お客様にこの心理的な『敷居』を超えてもらうことが、

売れるお店のための第一歩であり必須項目なのです。



それには、そのお店のオーナー様からにじみ出たお店への想いを、

お店という形で具現化、昇華させて表現する店舗設計の力。

そんな素敵なお店の佇まいから導かれる


「この店は美味しそうだ」

「なんだか安心して食事できそうだ」


という期待感に華を添える照明の力が欠かせません。


例えば和食店を例に挙げると、たとえば外壁材が珪藻土風であれば、

ぬくもり感のある電球色の投光照明で外壁をアッパーで照らし上げることで、

ドラマティックに素材感を引き立て、落ち着いて食事のできるお店というイメージを持っていただくことができます。


また、店舗外部と内部の照度の差異化を図ることで、

店外から見た時、店内がふんわり明るく感じると

なんとなく奥に進んでみたいという人間の本能に訴求するサバンナ効果も得られますし、

さらには、昼間と夜間に入店した際の印象を全く変えることも可能です。


そうした興味を持っていただいたお客様を導くためにも、

アイポイントとなるガーデンライトやフロアライトも忘れてはならない要素の一つです。


それらをリズム良く配置することでお店へスムーズに入店して頂く動線にもなりますし、

さらには安心感や安全性が表現され、お店そのものの価値までも高めてくれます。


…という所で長くなりそうなので、次回は店内編という事でお送りさせて頂こうと思います。

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