オフィスの設計時にこんなお悩みありませんか?
内装やテクスチャも決まり、「いざ照明計画!」となった際に以下のようなお悩みに突き当たってしまうことはありませんか?
本コンテンツではそうした事でお悩みのデザイナー様向けにプロのライティングデザイナーが詳しく解説していきます。
オフィスに最適な
色温度を教えて
オフィスのメインであるワークスペース、事務室に最適な色温度を解説しています。
各エリアの色温度は
どうすればいい?
「ワークスペース以外の色温度はどうすればいい?」そんなデザイナー様の疑問にお答えします。
オフィスの色温度と
ライティングの関係
色温度だけでなく、オフィスに求められる最適な明るさとライティングについて解説しています。

【結論】
オフィス照明に最適な
色温度は4000K〜5000K
上記はあくまで業務効率を高めるためのワークスペースとして考えた場合のおすすめの色味です。
これが絶対というわけではなく、企業様の考え方にはよりますし、空間全体がカフェのように電球色というオフィスも少なくありません。
ただし、色温度が低い暖色系の色味ですと、眠気を誘いますし、逆に高すぎて青みのある色温度はスタッフの目に負担をかけます。
ですので、業務効率や集中力を高め、生産性を高めるために最適な色温度は4000K〜5000K前後の色温度が最も適しているのです。
色温度とは
色温度とは、光の色相を示す指標であり、その「暖かさ」や「冷たさ」をケルビン(K)という単位で表現します。

色温度は、光源が放出する色のオレンジ色や青色の度合いを表現します。
色温度が低いと暖かみを感じ、高いと冷たさを感じます。
これは照明、写真撮影、映画制作など、光の色調を管理する際に重要な要素となります。
色温度の数値が高ければ高いほど、色は冷たく(青みがかった)、数値が低ければ低いほど、色は暖かく(黄色やオレンジ色)なります。
これらの色調は人々の感情や行動に大きく影響を及ぼします。
私たちが設計者として果たす役割は、色温度を適切に選び、オフィスの雰囲気や効果を最適化し、従業員のパフォーマンスや快適性を向上させることです。
色温度の効果
例えば、低色温度(暖色系)の照明はリラックス感を促進したり、クリエイティブな創造性を引き出す効果があります。
一方、高色温度(寒色系)の照明は明るさや視認性、眠気を覚ます効果があるため、タスクや作業性重視の作業スペースに適しています。
色温度の適切な選択は、仕事の効率性やスタッフ様の健康・幸福感にも大きな影響を与えるため、オフィス照明設計では色温度を適切に考慮し、作業環境や目的に合わせた照明プランを立てることが大切です。
【プロが選ぶ】オフィス照明に最適な色温度の選び方
オフィス照明の色温度は、快適な作業環境の構築において重要な要素です。
ここでは最適な色温度を選ぶポイントをご紹介します。



低色温度
落ち着きや安心感、ストレス軽減やリラックス効果のある色温度です。
中色温度
作業性とリラックス感を兼ねた自然さが特徴。
高色温度
ワークスペースには最適な色温度。作業性や視認性が良く作業効率が高い。
オフィス照明において、色温度の選択は使用目的と雰囲気に合わせて行われます。
例えば、集中力を高めるためには涼しげな色温度(例: 4000K〜5000K以上)の光を使用することが効果的です。
クールな色温度の光は、眠気を覚ます効果や視覚的な刺激をもたらし、作業効率を向上させる効果があります。
特に、集中力を要するタスクやディスプレイ作業に適しています。
一方、リラックスを促進するためには温かみのある色温度(例: 2700K〜3000K)の光を選ぶことが有効です。
イエローやオレンジを基調とした暖かい色合いの光は、落ち着きや安心感をもたらし、ストレス軽減やリラックス効果を促します。
このような色温度の光は、休憩スペースやリラックスできる場所、共用スペース、食堂などに適しています。
次項ではオフィス内の各エリアごとのおすすめの色温度について解説していきます。