レストランの照明は、お客様の心を引きつけ、店舗の雰囲気を演出する重要な要素の一つです。
本記事では、レストラン照明の役割や、テーブルランプ選びのポイントについて解説します。
本記事を読めば、3分でレストランに最適な照明や・飲食店に最適なテーブルランプ・光の色味がわかります。 「レストランに最適なテーブルランプ・照明の色味が知りたい」
こんなお悩みをお持ちの店舗設計デザイナー様には最適の記事です。
照明の役割
レストラン照明の役割は、お客様に快適な空間を提供することです。
まずはお店にとって最適な明るさを考えます。
とはいえ、何もない状態から「このぐらいの明るさ」という基準を考えるのは難しいので、まずは「レストラン 内装」などのキーワードでWebを検索し、イメージに近いものをいくつかピックアップしてはどうでしょうか?
それらをもとに照明の明るさを検討し、イメージを深堀りすることで、ゴールとすべき雰囲気を作り出すことができます。
また、照明の色温度にも注意が必要です。
お店の方向性にもよりますが、一般的にレストランや飲食店では温かみのある色温度の照明を使用することで、お客さまにとって居心地の良い空間を作り出すことができます。
次項からは料理をおいし見せる光の色味について解説します。
料理を美味しく見せる光の色味

料理を美味しく見せる、演出する光にはどのような色味があるのでしょうか?
順に見ていきましょう。
食欲を増進させる光の色は電球色がおすすめ
食欲を高める・美味しく見せる光は『電球色』と呼ばれる赤やオレンジがかった温かい印象の光です。

カフェやフレンチ、イタリアンレストランでも店内の明るさをおさえ、テーブルランプや各テーブルを狙ったスポットライト、ダウンライト、ペンダントを暖色系の光にして演出しているお店が多いと思います。
この光の色味のことを『色温度』といいます。K(ケルビン)という単位で言い表します。
以下は料理を色々な色温度で照らした時の様子です。

温かな色味は食事を美味しく演出しますし、くつろいだ気分にさせてくれますよね。
これは避けたい!食欲を減退させる光の色は?
飲食店で避けたいのは青や白系統の光です。
蛍光灯の光を想像してもらえればわかりやすいと思います。
どんなに美味しそうな料理でも、青みががっていたり、真っ白な光で照らされたら食欲を無くしてしまいますよね。
料理やテーブルの演出にはどんな照明器具がいいの?
料理やテーブルの演出には以下3つの照明器具が向いています。
ユニバーサルダウンライト
天井に埋め込むタイプの照明です。落ち着いたレストランに向いています。
照明の存在感を無くしつつ、光の方向を変えられるので、各テーブルに適切な明るさを落とし込むことができます。
スポットライト
カフェやビストロ、賑わい感のあるレストランにおすすめです。
光の向きや角度、取付位置を自由自在に変えられるので、テーブルのレイアウトチェンジなどがあっても、柔軟に対応できる強みがあります。
ペンダント
料理を美味しく見せつつ、インテリアとしても雰囲気づくりができる照明の代表格です。
お店のカラーやコンセプトを表現しつつ、料理に雰囲気というエッセンスを与えてくれる照明です。
テーブル面からペンダントまでの距離は70cm前後がおすすめです。
取り付け位置が低すぎると照明に頭をぶつけたり、テーブル全体に光が行き届かなかったり、逆に取り付けが高すぎるとテーブル面が暗くなります。
テーブルランプ/スタンドライト
テーブルランプを使用することで、より落ち着いた雰囲気を演出することができます。
オープンカフェやテラス席があるレストランなどに向きますが、テーブル上で邪魔にならないコンパクトさや、コードレスタイプのものを選ぶなどの配慮が必要です。
また、テーブルランプを選ぶ際には、以下のポイントに注意することが大切です。
明るさ:テーブルの上を照らす明るさに配慮する
色温度:周囲の照明との調和を考慮し、色温度を選ぶ
デザイン:レストランの雰囲気に合ったデザインを選ぶ
おすすめのテーブル上の明るさってどのぐらい?
環境や条件、業態によって異なりますが、おおまかな明るさの目安としては以下の通りです。
明るさはlx(ルクス)という単位で表します。
落ち着いたレストランやカフェ:400〜500 lx
賑わい感のあるレストラン、ファミレスなど:750lx
バー:250〜300lx
ポイントは『テーブルの明るさより通路照明を暗くする』ことです。
通路を安全に移動できる明るさは確保しつつ、通路照明を暗めにすることでメリハリが出て、より料理やテーブル上が華やぎます。
まとめ
レストラン照明は、お客様の心を引きつけるために大切な要素です。
お店のコンセプトに基づいた明るさ感、色温度、また内装の一部としての照明器具選びを心がけることで、より快適で上質な空間を提供することができます。
とはいえ、「どんな照明を選んだらいいのかわからない」「適切な明るさが判断しにくい」というデザイナー様も多いと思います。
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