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執筆者の写真LighCo_Ishijima

オフィスの照明選び・計画で失敗しないためのポイント | 照明計画のプロが照明の選び方〜照明計画まで徹底解説

更新日:5月9日


本記事を読めば【失敗しないオフィス照明の選び方・照明計画】が5分でわかります。


  • オフィス設計時に失敗しない照明の選び方を知りたい

  • オフィス照明計画のポイントを教えて

  • オフィスの各エリアに合う照明ってどんなもの?


こんなお悩みをお持ちの企業オーナー様や設計事務所/デザイナー様向けに、オフィスの照明計画で失敗しないためのポイントについて、年間200件を超える案件を手掛けるプロのライティングデザイナーが徹底解説します。








●本記事の信頼性



オフィスの照明は、働きやすさを向上させ、企業イメージを高めるために重要な要素です。


しかし、オフィスに最適な照明をどのように選ぶべきか悩んでしまう場合もあります。


この記事では、オフィスの設計、改装、移転を考えているオーナー様向けにオフィス照明のLED化、オフィス照明の設計ポイントや見直しのメリット、基本的な知識、そして自社に適した照明の選び方や注意点をご紹介します。



また、オフィス照明の配置、効果的なダウンライトの導入、オフィスが明るすぎる、または暗すぎるといった問題についても触れています。


この記事を読むことで、あなたのオフィス照明の見直しに役立つ情報を得られます。


↓↓以下の目次からお読みになりたい部分までスキップできます。






オフィス照明の改善は企業の生産性を改善する


オフィスの照明は、その場の雰囲気を作り出すだけでなく、働く人々のパフォーマンス・生産性にも大きな影響を与えます。


最適な照明は、オフィスで作業するスタッフの作業効率を向上させ、パフォーマンスを高め

ます。


そのため、オフィスの照明は、単に明るさを確保すれば良いというものではなく、働く人々の心地よさや作業効率を考慮したものであるべきです。


オフィス照明の明るさも重要なポイントです。

ワークスペースがまぶしくても暗くても、長時間の作業が困難になり、そこで働くスタッフの目の健康や疲れやストレス、パフォーマンス、生産性に影響を与えるからです。



また、オフィス照明の色に配慮することはスタッフのパフォーマンスを向上させます。




といったようにオフィス照明の色は、その場の雰囲気を作り出す役割もあり、上手に使うことでより快適な作業環境を作り出すことが可能になります。





オフィス照明器具の種類と取り入れ方


オフィス照明には、機能性とデザイン性を兼ね備えたさまざまな種類があります。


代表的な照明器具としては、ダウンライト、スポットライト、ペンダントライト、ブラケットライト、間接照明などがあり、それらを使用し、適切な明るさ、色温度を空間に演出する照明計画は、作業効率の向上、目の疲れの軽減、さらにはオフィスの雰囲気作りをサポートします。



照明計画は、作業効率の向上、目の疲れの軽減、さらにはオフィスの雰囲気作りをサポートします。




用途に応じて使い分け、シーンに合わせた照明選びで、オフィスをより快適な空間にしましょう。





■ オフィス照明の種類一覧表


オフィス照明でよく使用される種類の照明器具を一覧表にしました。

詳細をご覧になりたい場合は名称をクリック/タップして下さい。



■オフィス照明の種類一覧

名称

画像

形状

特徴

おすすめの用途



天井に埋め込むタイプの照明器具

天井面がすっきりフラットになる

オフィス全体、ワークスペース、会議室、通路など



筒形のヘッドが特徴。可動式のアームに取り付けられている

特定の場所や物を強調するために使用する

受付、エントランス、ワークスペース、集中エリア、展示物



天井やライティングレールから吊り下げる傘状の照明器具

おしゃれなデザインが多く、空間にアクセントを加える

エントランス、リラクゼーションスペース



壁に取り付ける照明器具

壁面に明るさを演出。

エントランス、待合室



細いバータイプで天井や壁面などの溝や隙間など見えない部分に敷設

光源が見えないため、オフィス全体の照明のまぶしさを低減する対策になる

壁面、天井、エントランス、オフィス什器、リラクゼーションスペース



■ ベースダウンライト



ベースダウンライトは、全体的な明るさを確保することのできる、広範囲に光を照射するタイプの照明器具で、オフィスの照明計画では欠かせない存在です。


ベースダウンライトの配置をしっかりと照明計画することで、均一かつ適切な照明効果を得ることができます。


また、ベースダウンライトはスポットライトやペンダントライトなどと組み合わせることで、より効果的な照明計画を実現することができます。




■ ユニバーサルダウンライト


ユニバーサルダウンライトは、照射方向を自由に変えられるタイプのダウンライトです。

照明器具の存在感を消しつつ、壁面や展示物、サイン、グラフィック、ロゴなどを照らしたい場合は、このユニバーサルダウンライトが最適です。


調光・調色ができるものも多く、そうした製品は施工後も用途によって調整が可能なので、非常に汎用性の高い照明器具だといえるでしょう。





■ スポットライト



絞った範囲に光を当てられるため、狙った部分だけを演出、アクセントとして強調することができます。

ベース照明とスポットライトの効果を適切に組み合わせることで、空間にリズム感を与え、快適な照明環境を実現できます。


オフィス照明では、壁面の社名ロゴサインなど重要なポイント・グラフィックを強調したり、集中エリアの照明、プレゼンテーションスペースなどの演台付近などを演出するために使用します。

ワークスペースのベース照明として使っている企業も少なくありません。


また、スポットライトをダウンライトやユニバーサルダウンライトと組み合わせることで、よりドラマティックな照明効果を得ることができます。





■ペンダントライト



ペンダントライトは、天井から吊るして使用するタイプの照明器具で、単なる照明にとどまらずオフィスのデザイン性を高める効果もあります。


ペンダントライトは、個性的なデザインのものからシンプルなものまで様々な種類があり、オフィス内の特定の場所を明るく照らすだけでなく、オフィス全体の世界観を演出することにも一役買うオフィス家具の一つと言ってもいい存在です。





■フロアスタンドライト





フロアスタンドライトは、床に置いて使用するタイプの照明器具で、移動が容易であるため、照明の自由度が高く、オフィス内で様々な場所で使用することができます。


また、デザイン性の高いものも多く、ペンダントライトと並んで、オフィスのデザイン性を高める効果が期待できる照明器具です。





■テーブルランプ


テーブルランプも、照明効果だけでなく空間全体のデザイン性を高めることができます。


カフェやリビングのようなくつろぎ感を重視したオフィス空間では、照明器具自体がアクセントとなって空間を演出することもできます。デザイン性の高いテーブルランプを選ぶことで、オフィスの雰囲気を変えることができます。


まず、テーブルランプをデスクライトとして使用する場合には、周囲を明るく照らすだけでなく、机の上の作業スペースに適度な光を当てることが求められます。


デスクライトとして使用する場合は、明るさや照射範囲を考慮して、適切な明るさのものを選ぶことが必要です。


また、テーブルランプを使用する際には、色温度(光の色)も重要です。

適切な照度で自然な光の色に近いものを選ぶと、作業効率の向上につながります。



ただし、テーブルランプはあくまでもデスクや作業台などの作業スペースでの使用を前提とした照明器具であるため、配置には注意が必要です。


周囲のスペースを圧迫するような大型のものや、光の反射が気になるものは避け、配線が邪魔にならないよう、コンセントの位置や長さなども考慮しておきましょう。




■ブラケットライト


ブラケットライトは壁に取り付けるタイプの照明で、空間を柔らかく照らすのに適しています。ダウンライトとは異なり、光を下向きに集中させるのではなく、広範囲に光を拡散させることができます。


多様な形状があり、円形、四角形、筒形などが一般的で、照明器具の種類によっては、調光機能が付いているものもあり、照度を調整することが可能です。



ブラケットライトはオフィスのエントランスや会議室、待合室や休憩スペースなど、様々な場所で活躍します。


また、よく使われる電球色のブラケットライトはリラックスした雰囲気を作り出す場所に最適です。


ただし、ペンダントライトやスタンドライト同様、視界に入りやすい照明器具なので、照明計画に組み込む際には、照明の配置や間隔を適切に検討することが重要です。




■間接照明



間接照明は直接目線に触れず、造作壁や天井などに仕込んで、周囲の面を照らして広がりを持たせる照明方法です。



このような照明は、優れた均一性と落ち着いた雰囲気を生み出すため、オフィス照明に非常に適しています。


また、調光・調色機能を持った間接照明器具で色や明るさを調整することで、やわらかな光から洗練された光まで、様々な用途・演出方法に対応することができます。







オフィス照明の設計ポイント



色温度・演色性について


オフィス照明の中で、色温度と演色性は非常に重要な要素です。

以下からそれぞれの概要や効果について解説します。






色温度


色温度は光の色合いを表し、人間の目には温かさや冷たさを感じさせます。

単位はK(ケルビン)で表されます。


オフィス照明の場合、一般的には4000〜5000K前後の色温度が適しています。




この色温度の光は、昼間の自然光に近い色合いであり、作業効率を向上させる効果があるためです。

ただし、これは必須ではなく、最近のオフィスでは居住性や快適さを重視し、もっと落ち着いた温白色と呼ばれる3500Kや、リラクゼーションスペースに電球色を使用されるお客様もいらっしゃいます。




演色性


一方、演色性は照射対象物の色を正確に再現する色再現性とも言えるもので、Ra(アールエー)という単位で表されます。


演色性が高いものを選ぶことで、文字や色の鮮明さが向上し、作業の正確性を高めることができます。



照度(明るさ)の計算方法

オフィス照明に必要な照度を計算するには、床面積に対する必要な照度(lx=ルクス)を求める必要があります。





一般的には、デスク周りは500lx以上、コミュニケーションスペースは300lx前後が適していると言われています。




照明器具の光束(lm=ルーメン)と、光の広がり具合(角度)、照明器具の数によって必要とする照度を計算、割り出していくことができます。


ただし、照明器具の配置や高さによっても照度は変化するため、実際には照度シミュレーションが可能なアプリケーションを用いた詳細な計算が必要です。



LighCoでは、プロ専用アプリケーションを用いた高度な照度シミュレーションが可能です。

オフィス照度のご検討の際は、お気軽にご相談ください。






オフィス照明の配置と配光角度の決め方


照明の配置と配光角度(光の広がり)の決め方については、オフィスの使用目的やレイアウトによって異なります。


例えば、作業スペースでは適切な照度が確保されるように、直接的な照明が必要です。

一方、リラクゼーションスペースでは、光源が見える直接照明は避け、ほっとひと息つけるような落ち着きのある間接照明を配置するのが良いでしょう。


また、配光角度にも注意が必要です。

天井が高い場合には広範囲を照らすために広範な配光角度を持つ照明が必要になりますし、集中スペースなどには、各仕切りの中のみを照らす狭角の光を落とし込む必要があります。



とは言え、ベストな照明配置と配光角度の設定はひと苦労。


そうした企業オーナー様やデザイナー様向けにLighCoでは、豊富な知見を持った照明プランナーが案件にとってベストな照明配置と配光角度のご相談をお請けしています。





グレア(まぶしさ)の対策



グレア(まぶしさ)の対策については、照明器具自体や照明の配置、照明効果によって異なります。


例えば、一般的なダウンライトは光が直接目に入るため、グレアの影響を受けやすく、空間の使い方に応じた配光角度の調整が必要ですが、グレアの発生を抑えることのできる『グレアレスダウンライト』という照明器具もあります。


照明は明るさや光の色味、内装のショーアップという部分に目が行きがちですが、快適なオフィス環境のため、グレア対策についても検討しておきましょう。



オフィス照明の設計と合わせたグレア対策は、様々な要素が複雑に関わり合うため、専門的な知識や経験が必要です。


実際に入居してから「しまった・・・」と後悔するより、事前に綿密な照明シミュレーションを行い、快適で効率的なオフィス空間を創り出しましょう。




オフィス照明のトラブルについて



照明が点灯しない、調光が機能しない時の対処法



照明が点灯しない時の対処法


電源系統の問題

【原因】

  • LED照明が電源に接続されていない

  • 電源が切れている

  • 電源の接触不良

  • 配線の断線

  • ブレーカーが落ちている

【対処法】

まずはLED照明が電源に接続されていることを確認し、電源が入っていることを確認します。

配線が正しく接続されているか、接触不良がないかを確認し、必要に応じて交換します。

ブレーカーが落ちている場合は、再度ONにしてください。



LED照明自体の問題

【原因】

  • LED照明が故障している

  • LEDランプが故障している

  • LED照明の電源が故障している


【対処法】


LED照明自体が故障している場合、LED一体型器具の場合、交換対応になります。

ランプのみが故障している場合は、ランプのみ差し替えで改善しますが、ランプが寿命を迎える頃には器具側も劣化が進んでいる場合があるため、合わせて点検をしておきましょう。


電源が故障している場合も、修理または交換する必要があります。



制御系統の問題

【原因】


  • LED照明の制御系統(リモコン、コントローラーなど)に問題がある


【対処法】

リモコンの電池切れの場合は簡単ですが、親機となるコントローラーなど制御系統の問題がある場合は、電気設備業者に相談することをお勧めします。



調光が機能しない時の対処法


照明の明るさが変わらない(調光がきかない)場合には、スイッチやコントローラー自体、または配線の問題が原因で、スイッチが機能しなくなった可能性があります。


正確な原因を特定するには、電気工事士の資格を持つ専門家に依頼し、スイッチがどのような状態で機能しなくなったのかを確認しましょう。


照明の交換方法と注意点


照明の交換をする場合には、まずは安全に作業を行うことが重要です。


電源を切り、作業場所をしっかりと固定してから作業を開始しましょう。


また、照明器具の種類や取り付け方によっては、器具の設置に合わせて配線や接続部分の変更が必要な場合や、専門的な知識が必要な場合もありますので、スタッフ様ご自身での作業は避けることをおすすめします。


交換作業は電気工事士の資格を持つ専門家に依頼しましょう。




オフィス照明の最新トレンド



最後にオフィス証明の最新トレンドを紹介します。

2023年4〜6月にかけて全国の電気料金が値上げが行われます。


日中や人がいない間は照度を抑えることが可能な最新のスマート照明や、節電に特化した調光機能付きLED照明を検討し、経費節減に役立てようという意識が高まってきています。



スマート照明の活用法


スマート照明は、Wi-FiやBluetoothなどの通信技術を使って、スマートフォンやタブレットから照明の操作や設定ができる照明器具です。


オフィスでは、スマートフォンの専用アプリから照明の点灯・消灯や調光、カラー変更などを行うことができます。


また、センサーを搭載したスマート照明は、人感センサーや環境センサーを使って、省エネ効果を高めることも可能。


オフィスのスマート化にも繋がるスマート照明は、今後ますます注目される照明のトレンドの一つと言えます。


オフィス照明における省エネ・節電の取り組み


オフィスの照明は、その使用率の高さからもエネルギー消費量が大きく、CO2の排出量を抑えることも求められます。


そのため、省エネ効果の高いLED照明の導入や、調光機能を備えた照明器具の設置、センサーを活用した自動消灯システムの導入などが、照明の省エネ対策として取り組まれています。


また、太陽光発電やLEDの自己発電機能を備えた照明器具なども開発されており、より環境に優しいオフィス環境の実現に向けて進化が続けられています。


照明と内装デザインの融合


照明は、単に明るくするだけでなく、オフィスのデザインや雰囲気を大きく左右します。


最近では、照明をインテリアとして取り入れる内装デザインが注目されています。


例えば、形や色、光の角度や明るさなどを工夫することで、内装設計や造作とは一味違ったオフィス演出が可能になります。


また、インテリアとしての照明器具も増え、照明を含めた全体のコーディネートが求められるようになっています。

オフィス全体の空間デザインにおいても、照明が重要な役割を担うことは間違いありません。



まとめ


オフィスの照明は、そこで働くスタッフ様の業務や快適性、ひいては企業全体の生産性に大きな影響を与えます。


LighCoでは年間200件以上の案件をこなす照明計画のプロがチームを組み、最適な照明環境を提供します。


スマート照明や省エネ対策も含め、デザインと機能性を兼ね備えた照明プランで、あなたのオフィスを最高のワークスペースに変えましょう。


オフィス照明でお悩みの企業様、お気軽にご相談ください。



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