暗い部屋から明るい屋外に出た時に反射的にくしゃみが出てしまうことはありませんか?
今回はそんな『光くしゃみ反射』について解説します。
なぜくしゃみ反射が起こるのか?
眩しいと感じる光情報が鼻水を分泌する細胞群を刺激して鼻水分泌を起こさせ、くしゃみ反射を誘発させると考えられています。
生理学的な検証は十分ではないにしろ、ネコに対する研究からは目から入った『眩しい』という情報が、目の神経系を通じ鼻水を分泌させる細胞群を刺激するということはわかっているようです。
引用:Wikipedia
くしゃみのメカニズム
「鼻の穴に入り込んだ鼻水ごと異物を吹き飛ばす反射」がくしゃみの正体です。
くしゃみが起こる原因は2つ
1.鼻腔に入り込んだ異物を感知すると反射的に鼻水が分泌されるため
2.脳からの指令によって鼻水が分泌されるため
『光くしゃみ反射』はこの2つ目の”脳からの刺激”によって起こるものと考えて良さそうです。
光くしゃみ反射が起こる時の流れ
医学的に立証はされていませんが、先程のネコに対する研究では下記のような流れでくしゃみが引き起こされているようです。
眩しさを感じる強い光を感じる
目に入った光情報は動眼神経を通じ、鼻水を分泌する細胞を刺激
鼻水が分泌されると鼻がムズムズし、くしゃみが発生
まとめると、鼻がムズムズするという感覚をつかさどる神経系と動眼神経が関係し、分泌された鼻水によって、くしゃみが引き起こされるということのようです。
誰にでも『光くしゃみ反射』は起きるのか?
研究によれば、日本人の約25%がくしゃみ反射を持っていることがわかっているようです。
この『光くしゃみ反射』は遺伝もするようで、光くしゃみ反射をもつ家系では複数の家族が光くしゃみ反射を持つことが多いとのこと。
また、太陽のような強い光で光くしゃみ反射が起こす人もいれば、室内灯などの弱光でもくしゃみをする人もいるようで、まだまだ『光くしゃみ反射』については医学的に未解明の部分が多いようです。
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