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  • 執筆者の写真LighCo_Ishijima

光とお店の関係

光とお店の集客には切っても切れない関係があります。


たとえば、ターゲットとするお客様へのマーケティングとしての光。



つまり、どんなお客様に来ていただきたいか?

というところから光の色を選んでいこうという考え方ですね。


このあたりはお店のオーナー様であれば、設計をするときに、

お付き合いのある設計事務所様と「こんなイメージで」というコトでお話されたかと思います。



光の色は大まかに分けてあたたかみのある暖色と、さわやかな白色とに分けられます。


たとえば、富裕層向けのレストランやハイブランドのショップには暖色、

ファストファッションのショップや白を基調とした美容室などは白色というような感じで、

この業種には絶対コレ!というほどの縛りはありませんが、ある程度のセオリーというかテンプレートのようなものはあります。



ただ、それも絶対ではないので、前にも書いたとおり、

ターゲットとするお客様に応じて変えていくものだと思っています。


理由としては単に明かり取りや、物が見えるという照明の最低限の価値からくる考え方ではなく、狙った層に狙いを定めた集客もできて、お店で売っている商品が売れるようにという、照明を販促活動のひとつとして捉える考え方からです。



1970年代の後半にアメリカで『ビジュアルマーチャンダイジング』という、商品パッケージや、売り場での陳列方法、見せ方などの手法が確立されました。


商品としてのモノ、店舗を見やすく、分かりやすく、手に取りやすく……

平たく言えば、もっと買ってもらえるようにいろいろ考えよう、とそんな動きですね。


さて、その効果ですが、実際に同じ売場で照明だけを変えて、売上げが上がったりという事例がいくつもあります。


これは照明に限った話ではなく、パッケージや商品の陳列方法、お店にお客様が入ってきやすい動線など……

例をあげればキリがないですが、美しく商品を演出して、買っていただく行動に導くという意味では、照明もお店のセールスパートナーである事に間違いはなさそうです。



ただ、ここで気をつけなければいけないのは、照明器具やランプの明るさ(照度)の減衰です。

お店のイメージにあった照明を使っていても、特に白~昼白色系の蛍光灯やHID(放電灯)を明るさが劣化したまま使っていると、せっかく照明しているのにお客様に悪い印象を持たれかねません。



ランプを取り替えたばかりの明るい時は活気やさわやかな雰囲気を演出できますが、

明るさが減衰してくるとシャッターの降りた薄暗いアーケード街のような陰気な雰囲気になってしまうのです。


これは人間がくもり空を見るネガティブな感覚に近く、白~昼白色の蛍光灯などが劣化してくると、その雰囲気をお店にあたえてしまうので、日頃から気にとめておかれる事をおすすめします。


次回は8/17(金)頃、更新の予定です。

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