top of page
検索
  • 執筆者の写真LighCo_Ishijima

素材と色温度

ある素材たちが施設のその空間の大部分を占め、性格を決定づけてしまうといったマテリアルを中心としたプロジェクトもあると思います。


例えば無機質なコンクリート打ちっぱなしの空間に、温かみのある無垢の木材が随所に配されたオフィスやカフェ、その逆に硬質なステンレスフレームと白のタイル壁面に型板ガラスなどの透過素材を絡めたサロンなどですね。


そうした時には素材それぞれに色温度を使い分けるのでなく、施設全体の方向性を確認した上で、各素材を引き立てる統一された色温度を選び取っていきたいものです。


最終的には、施設全体がどのように使われるのか?や、そこで過ごす方はどんな方々で、そこでどのような体験をしてもらいたいのか?といった方向性と、使われている素材同士の全体比とで決めていくことになります。


前述したインダストリアルな雰囲気を醸すオフィス、カフェに使われる木の素材は、一般に赤みや茶系統、ウォルナット、マホガニーや、オイルステインされた木材が多く、そうした材には赤、茶、黒系統の色が引き立ち、居心地の良さを創出する電球色などがお勧めです。

素材などにもよりますが2500~3000K(ケルビン)の範囲のもので選定されると良いでしょう。


それとは対照的に硬質なフレームや透過素材を多く使用した空間には4000~6500Kの範囲の色温度がよく合い、シャープでカキッとした印象をより高め、近未来的な雰囲気を醸成してくれます。


また、色温度と同時に照明を配置する場所も目指すコンセプトによって変わってきます。

先程の硬質な印象の空間で言えば、型板ガラスを間仕切りとして使用した場合、ダウンライトなどの照明は、ガラス面に近接して設置すると反射してガラスを透過壁面として存在感を高めてくれ、逆に離して設置するとガラスの存在感を消すという視覚に与える影響も変わってくるのが面白いところです。


LighCoではこうした施設のコンセプトに準じ、それを引き立て、昇華させる光のご提案をご相談から承っております。

是非お気軽にご相談ください。








閲覧数:103回0件のコメント
bottom of page