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【プロが解説】オフィス照明の色温度で生産性を最大化する光の調色計画と科学的根拠

  • 執筆者の写真: LighCo_Ishijima
    LighCo_Ishijima
  • 16 分前
  • 読了時間: 5分

オフィスの照明を『明るければいい』『寒色の光なら集中できる』だけで選んでいませんか?

オフィス照明において、色温度(ケルビン)を「時間帯」と「エリア」に応じて戦略的に変化させることが、スタッフ様のパフォーマンスと健康維持に不可欠です。 この記事では、科学的根拠に基づいた最適な色温度設定を解説します。


年間200件超の案件を手掛ける照明計画のプロが、最新の「サーカディアン照明」や「色温度の科学」に基づき、オフィスに最適な色温度とその活用法を解説します。


記事の基礎知識(演色性、照度など)を確認したい方は、「作業効率が上がるオフィスの色温度」をご覧ください。



1. オフィス照明における色温度(K)の基礎と重要性



色温度とは? ケルビン(K)で表す光の色合い


光の色合いを示す指標が色温度(ケルビン[Kelvin]: K)です。

数値が低いほど赤みを帯びた暖色系になり、数値が高いほど青みを帯びた寒色系になります。

適切な色温度は、オフィス照明の快適性や雰囲気を大きく左右する重要な要素です。




色温度(ケルビン)別に見る光の特徴


色温度の目安

光の色

特徴

用途

2700K〜3000K

暖色系(電球色)

リラックス効果、温もりがあり落ち着いた雰囲気

休憩室、リラクゼーションエリア、応接スペース

3500K

温白色

柔らかく温かみのある白色光。リラックスしやすい

フリースペース、集中スペース

4000K

昼白色

自然光に近い、バランスの取れた光

会議室、ミーティングルーム、

5000K〜

寒色系(昼光色)

集中力向上効果、シャープな印象

事務室、ワークスペース、セミナールーム



2. 【科学的根拠】色温度が生産性を左右するメカニズム



脳を覚醒させる「色温度の科学」


人間の体は光の色と強さに敏感に反応します。

特に青みがかった寒色系の光は、脳を覚醒させるメラトニンの分泌を抑制し、集中力を高める効果があります。


しかし、長時間浴び続けると疲労を誘発するリスクもあるため、適切なバランスが求められます。



サーカディアンリズムを考慮した照明計画


オフィスにおけるサーカディアン照明は、生体リズムに合わせて照明を自動調整するシステムです。


  • 午前中(覚醒期): 5000K〜6500Kの高い色温度で覚醒を促す

  • 午後(維持期): 4000K〜4500Kに下げて、集中力を維持しつつ目の疲労を軽減


このように、オフィスの色温度設定を時間帯で変化させることで、スタッフ様の健康維持と生産性向上を両立させることができます。



3. 【実践】オフィスエリア別・最適な色温度プラン


最適な色温度は、単にオフィスレイアウトによって決まるのではなく、その場所の利用目的によって決定されます。



執務スペース: 集中力維持のための色温度設定


  • 推奨される色温度: 4500K〜5000K(昼白色)

  • ポイント: 働きやすい色温度の設定が重要です。

    高すぎる色温度(6500K)は目の負担になりやすいため、4000〜5000Kを中心に、必要に応じて調整するのがおすすめです。



会議室・プレゼンエリア: 目的に合わせた調色機能


  • 通常会議: 4000K(作業に適した自然な色)

  • ブレスト・意見交換: 3500K(やや暖かくリラックスできる色)

  • プレゼンテーション時: 5000K(資料の色を正確に再現し、集中力を高める色)



その他のエリアにおける推奨設定


  • リフレッシュ/休憩スペース: 2700K〜3000K(電球色)。

    執務スペースの事例でも、リラックス効果を目的とした暖色系の採用が増えています。

  • エントランス: 3500K〜4000K。企業イメージを演出しつつ、訪問者に温かみと信頼感を与えるバランスを意識します。



4. 色温度設計で失敗しないための対策とLighCoの提案



既存蛍光灯や照明器具をLED化する際の注意点


既存の既存蛍光灯や照明器具からLEDに交換する際、単に色温度を合わせるだけでなく、演色性(Ra)も検討することが重要です。


目的とシーンに応じたLED照明を選択することで、これまでご紹介したような戦略的な照明計画が可能になります。



適切な「オフィスの色温度」はグレア対策とセット


色温度が適切でも、照明が直接目に入り眩しさ(グレア)を感じると、スタッフ様の疲労は解消されません。


LighCoでは、色温度の考慮はもちろん、眩しさを感じにくいグレアレスダウンライトなど、使用目的と働きやすさとを考慮した設計を行います。




【LighCoの強み】照明シミュレーションとプランニング


照明における色温度の決定は、レイアウト、天井高、壁の色、造作など複雑な要因が関わります。


LighCoでは、プロ専用のアプリケーションを用いた高度な照度シミュレーションに基づき、お客様のオフィスと目的に合った色温度と明るさをご提案します。




まとめ: 色温度はオフィス生産性のカギです


オフィス照明における色温度は、単なる光の色ではなく、スタッフ様の集中力や健康、そして生産性を左右する重要な戦略的要素であり、時間帯やエリアに応じて光をデザインすることにほかなりません。


オフィス照明のリニューアルや新規導入をご検討中の企業様は、ぜひこの機会に、スタッフ様の生産性向上につながる照明計画を検討されてみてはいかがでしょうか?

ビジュアルでさらに分かりやすいLighCoのオフィス照明解説はこちら

オフィス照明の色温度設定について、さらに詳細な基礎知識や事例をご覧になりたい方は、弊社の解説ページをご覧ください。 >>作業効率が上がるオフィスの色温度



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LighCoの豊富な事例をまとめた事例資料を無料でダウンロードできます。


 
 
 

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